前回の続報として、Cintiq 16を使い込んでからの感想をレポートします。
ペーパーライクフィルムは、結局あまりの芯の減りに使用継続をあきらめて、別のシートに貼り換えました。
2か月強でフルカラー本1冊分の作画をして、200時間以上使った状態でのレポートです。
■とても楽
13インチモデルとの差はわずか。でも、ストレスが全く違うことが分かりました。
線の狙いが定まりやすくて、修正の手間が減りました。
時短効果は絶大のようで、同じ分量の前の本と比べて、完成までの時間は半分になりました。
■8,192階調を塗りで実感
前回のレポートは線しか描いてない段階で、2,048階調との違いを実感できませんでしたが、塗りの微妙な力加減の反映は段違いでした。
■解像力はよくない
13インチモデルと同じ1,920×1,080ピクセル、いわゆるフルHDの解像度です。
原稿の1コマを画面いっぱいに表示して描いていると、細かい部分のアラが表示されません。拡大して初めて気付くのは、13インチモデルと同じです。
そこを何とかしたければCintiq Proなんでしょうね。
■新しいシートが絶品
ペーパーライクフィルムは芯の減りがすさまじかったから、同じミヤビックス製の「反射防止液晶保護フィルム」に貼り換えました。
これがすこぶる快適で、フェルト芯のペンとの相性が最高。
ほどよい軽さで、滑りすぎることもなく、ストレスがありません。
芯の減りもほとんどなくて、傷がつかないことにも驚きました。
これが、本1冊を描いた後のフィルム・芯の状態です。
フィルムに見える傷っぽいものは、噛み込んだホコリです(気泡ができなくて、気付かず貼り込んでしまいました)。実際は傷がまったく視認できません。
フェルト芯を抜いて新品と並べてみましたが、このぐらいの減りですんでいます。前回のペーパーライクフィルムで半日使ったときより減ってないぐらいです。
塗りで水彩境界を出すために、けっこう筆圧をかけることも多いのですが、安心して使っていけます。おすすめです。
■その他
私の持っている13インチモデルは、コネクタの接触不良が多発して、しょっちゅうWindowsが切断・再認識していましたが、Cintiq 16はコネクタ部分をガチガチに保護する構造なので、接触不良がまったくありません。
コードの向きの関係で、ちょっとかさばるのは難点ですが。
というわけで、13インチモデルから買い替える価値が十二分にあったというのが最終的な感想です。
前回のレポートとあわせて、ご参考になりましたら幸いです。
2019年3月18日 23:15 カテゴリー:雑記