ギリシャで、エーゲ海クルーズの観光船が座礁した、とのニュースを知りました。
自分の脳裏を、1隻の船がよぎりました。
いや、まさかねハハハ、と。
とりあえず、ネットでニュースを見てみました。
「ギリシャ島近くでクルーズ船が座礁、乗客ら多数を救出」(CNN.co.jp:リンク先記事は削除されています)
予想が的中してしまいました。
座礁したヨルギス号には、素晴らしい恐怖の記憶が染みついてまして。
いつかはこんなことになるだろう、とは思ってました。
新婚旅行でヨーロッパに行ったとき、この船に乗る機会があったのですが、風もないのに揺れること揺れること。島を3つ巡るコースだったのですが、1つ目の島に行くまでに既に船酔い続出。私も船酔い寸前の状態でトイレに籠もってました。
その日は結局島を2つ巡ったところで、風が強いので引き返すとのことでした。風が吹いたらどんな揺れになるのかは、推して知るべし。側面の窓の外が全部空になったかと思うと、反対側に揺れた時には窓の外が全部海に。転覆するんじゃないのかこれ! 漁船でもこんなに揺れないぞ!
人はまともに歩けず、床の上を椅子が転がり、皿は吹っ飛んで割れまくり、船内には警報ベルが。ちょっと待て、なぜトランプしてる余裕があるんだクルー達よ!
「瞬間はひどいショック」クルーズ船座礁で邦人乗客(MSN産経ニュース:リンク先記事は削除されています)
座礁の際の状況も、似たようなものだったようです。今までよく、座礁も転覆もせずに来たものです。
そんなこんなで、なんとも大変な船旅の記憶があったのです。風速20メートル以上の津軽海峡を楽々越えた青函連絡船の優秀さが、対照的に思い出されたものです。エーゲ海クルーズには中古の日本船もあるそうですが、ヨルギスは絶対違うと断言できます。日本の造船所の思想が生きていたら、絶対ああはならないと。
......あんな環境で、なんでクルーは辞めもせずに働いてるんだろうというのが、実は一番の疑問点なんですけどね。
2008年3月17日 21:28 カテゴリー:雑記