第478回:プラネタリアン

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第478回:プラネタリアン

 前回の続きです。「浜松の松菱跡に大丸が」というニュースを見て、私が何を書きたいか。

 「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」

 この作品に出てくる「花菱デパート」のモデルが、浜松の松菱だったのだそうです。作中のCGを松菱の写真と見比べると、なるほどそっくりなのです。このあたりは、Wikipediaの同作品に関するページが詳しいです。松菱と、明石市立天文科学館のカールツァイス・イエナ社製プラネタリウム投影機(こちらは実物を見てきました)。モチーフになっているこの2つのうち、片方が消えてしまうんだな、と思ったのでした。

 前から書こうと思っていたのですがこの作品、限定特典として付いていた小説ともども、とてもよかったです(この小説を求めて、去年の夏のオフ会前に、秋葉原を歩き回ったのでした)。どうよかったかを書くと、即でネタバレにつながるので自粛しますが、特典の小説で本編の続きが語られて、より大きな余韻の残る話になっていました。

 そして今更の紹介となりますが、作者の涼元悠一さんのサイト様に、特典の小説でカットされた部分がアップされています。これを読ませていただいて、はからずもボロ泣きしてしまいました。作品に触れて以来、自分が求めていたものがそこにあったのです。

 この部分が小説でカットされた理由も分かる気がするのですが、ストレートな性分の私にとっては、はっきり形になった結末に触れることができたのが、とても嬉しかったです。ここまで含めての良作だと思えました。だいぶ前に出た作品ですが、今もって印象は強く残っています。

ゆめみさん

 「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」より、ほしのゆめみさん。ラフ描きしてみて、下手の横好きながら、思わずカラーで起こしたくなりました。

2007年7月29日 22:00 カテゴリー:雑記

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