サイトデザインについてもう1回。今度は「レスポンシブ・デザイン」についてです。
これは「クロスブラウジング」と真逆の考え方で、「閲覧環境に応じて適切なものに切り替えるデザイン」を指しています。
スマホ用サイトがその代表例です。小さい画面、タッチ操作といった環境に対応して、文字を大きく、ボタンを大きくするようなデザインのことですね。
スマホでのブラウジングが主流になった今、とても盛んな技術なのですが、私はこれにも疑念を抱いています。
その疑念は「1つのサイトで操作方法を複数覚える必要があるのは、いかがなものか」です。
これを掘り下げていくと「アクセシビリティ」、すなわち「情報にどれだけ接しやすいか」という概念に行き着くのですが、「情報に接するための操作方法が複数存在することが、情報を得る妨げになっている」ように思えてならないのです。
レスポンシプ・デザインは1つの環境に特化したデザインであって、「他の環境には適さない」という割り切りがなされています。だから閲覧環境に応じて、デザインを変えざるを得ないのです。
PC・スマホのどちらかだけを使う人には親切なのですが、両方でサイトを見る人は戸惑わせてしまい、かえって情報に接するための難度を上げてしまうのです。
デザインは1つであるに越したことはないのです。
この考え方にのっとって、私はスマホ用サイトは作りません。どちらでも同じように見えるサイトを、これからも作っていきます。
(スマホで閲覧したときだけ、タッチ時の挙動を少し変えているのですが、レイアウトは完全に共通化しています)
2018年12月23日 00:00 カテゴリー:雑記