昔の写真を見たくなって、部屋の棚の戸を開けてみると、隅の方に東急電鉄の会社案内冊子がありました。なぜ私がこれを持っているのかと思ったのですが、以前に東急さんの方のご訪問を受けた時にいただいたことを思い出しました。冊子は1999年版で、思わず時の流れを実感してしまいましたが。
そんなわけで、懐かしいやら老けたのを実感したやら、そんなことを思いながら冊子を手に取りました。内容でとくに興味深かったのは、駅名の変遷が書かれていたことでした。ルーツを明治にたどれる歴史ある鉄道だけあって、駅名も意外なほどたくさん変わっていることが分かりました。
局地的かつマニアックな話になるので、残りは追記でしたためます。
たとえば、左を現在・右を過去という並びで駅名変遷の例を挙げると、こんな感じです(以下のものは、全体のほんの一部です)。
(東横線)
学芸大学←第一師範←青山師範←碑文谷
自由が丘←自由ヶ丘←久品仏
綱島←綱島温泉
(大井町線)
旗の台←東洗足
(目黒線)
目黒←目黒不動前
なかでも目を引いたのが、いろいろ変わって結局元に戻っている、以下の2駅でした。こちらは上が過去・下が現在という並びにしています。
【多摩川駅】(東横線・目黒線・多摩川線)
多摩川(大正12年3月11日:目蒲線=目黒線のみ開業。東横線はまだない)
丸子多摩川(大正15年1月1日)
多摩川園前(昭和6年1月1日)
多摩川園(昭和52年12月16日)
多摩川(平成12年8月6日)
【二子玉川駅】(田園都市線・新玉川線・大井町線)
二子玉川(明治40年4月1日:玉川電気鉄道※として開業)
※現在の世田谷線の系統の廃止区間。つまり路面電車だったそうです。
二子読売園(昭和15年12月1日)
二子玉川(昭和19年10月20日)
二子玉川園(昭和29年8月1日)
二子玉川(平成12年8月6日)
二子玉川駅は、確か前に士野村さんに連れて行っていただいた時には「二子玉川園」だったと思ったのに......とかモヤモヤしてたのですが、これですっきりしました。
ちなみに廃止になった駅もいくつかあって、東横線で見るとこんな感じです(みなとみらい線が通って廃止された高島町・桜木町以外をピックアップしました)。
並木橋(渋谷・代官山の間)
工業都市(武蔵小杉・元住吉の間)
新太田町(東白楽・反町の間)
神奈川(反町・横浜の間)
工業都市って、なんだかすごいインパクトだと思いましたが、歴史があるとこうしたネタもたくさんで、とても興味深いです。
2007年8月 8日 22:20 カテゴリー:雑記