この瞳を、どうしてにごしてよいものか!
pixivでマイピクとしてお世話になっているpekeさんのweb合同誌「ぷりっきゅあん3」用に描かせていただいたものです。
1枚目は標題作で、私の単独投稿分です。
「ぷりっきゅあん3」は水着絵特集とのことで、最初は海水浴場前のバス停で、バスをバックに水着姿の「スイートプリキュア」キャラが勢揃いしているところを描くつもりでした。
ところが、時間の都合によって取材先が(海水浴場ではない)姫路港になって、そこで水着姿というわけにもいかないと思い直し、このようになりました。
姫路港からは小豆島行きの船が出ていて、小豆島といえば「二十四の瞳」。そこでキャラは男5・女7の12名に、という過程を経ました。標題は壺井栄様著「二十四の瞳」の話中で、生徒達に出会った「おなご先生」の胸中を表した言葉です。。同作は戦争の悲惨さを強く訴えるものですが、戦いの先の世界を切り開いたプリキュア達ならきっと安心して見守ることができるはずと思いつつ、標題に使わせていただきました。
1枚でこれだけの人数を描いたのも初めてで、背景をこれだけ本気で描いたのも初めてです。「ぷりっきゅあん2」の漫画に注いだ以上の力を、この1枚に込めました。
ここからは、「ぷりっきゅあん3」中のブラックフレアさんの小説用に、挿絵として描いたものです。描いた順に紹介します。
前記の絵には締切までの1か月をフルに使ったのですが、今度は納期の都合上そんな時間をかけるわけにはいかず、速さと質とのバランスに腐心しました。こちらのほうが、より修練を積めたようにも思います。
小説の舞台は熱海で、1枚目はそこに向かう車中です。特急「スーパービュー踊り子」の車内を、時間の許す限り再現しました。できるだけ線が少なくてすむ構図をとったのは、ここだけの秘密です。
2枚目は、熱海のホテルに到着したシーンです。具体的な描写がありましたので、実在するホテルで当たりを付けて、その写真を参考にしながら描きました。
3枚目は、ウルフルンとの対決後。プリキュアの姿を描かなかったのは、自分の投稿分を水着絵にできなかったことへの未練からです(笑)
最後は小説の扉絵。人物だけ描いて、背景やロゴはpekeさんに合わせていただきました。挿絵でも水着を十分描けなかったところ、改めて表紙を描く機会を得られたので、今度こそと存分に描かせていただきました。
以上、まとめて5枚をお届けしました。今回もたくさんの方々のご作品とあわせて掲載いただき、ものすごく喜んでいます。ぜひ合同誌をご覧になって、たくさんの素晴らしいご作品に触れてくださいませ。