「白銀の至宝」
今回は、TRPG「フェイタル・ウォーリアーズ」より、1シーンをイメージして描いてみました。
メインで扱う時代から数百年後を舞台に、禁忌を破って破竹の勢いで復活する古代文明と、失われつつある魔法文明との相克を描くシナリオとして、構想しています。
CG中の会話の前は、下のような感じのやりとりになっています。
「貴様達が主神と仰ぐオーゼスからの言づてだ。
貴様が望むなら、『神機』を一体授けるとのことだ」
「神機、ですか?」
「『ファランクス』を知っていよう。近年人間が作り上げた、人型をした搭乗式兵器だ。
それと同種の姿をしたものを授けるとのことだ。
名は『星龍(アストラル・ドレイク)』」
「叶うなら一つ、お聞かせくださいませ。
そのアストラル・ドレイクは、大切な存在を守るための力になるのでしょうか?」
「なり得る、が答えだ。
年端もゆかぬ貴様には酷なこととなろうが、それに乗って旅をすることで、きっと貴様の前に真の敵が姿を現す。
この世界の行く末をねじ曲げつつある、倒すべき敵が」
「ならば、答えは一つです。私にぜひ、その神機をお授けください」
フォルテンガイムの至宝と誉れの高い、時の第一王女オーレリア。
しかし幼時に起きたクーデターにより、父王達と離散、隠遁の身となる。
そこに主神の使者が現れ、彼女は「世界」に立ち向かう決意を固める。
そして、この世界を旅する主人公達と出会いながら、事の核心へと迫っていく。
そんな構想のストーリーです。
……というバックグラウンドはさておき、こっそり自分的にお気に入りとして温めていたキャラだったこともあって、下絵から完成まで、ずいぶんはかどりました。
今回も背景を省略していますが、勢いのあるうちに一気に仕上げてしまいました。