5) フォルテンガイム連合王国(6)

アルクランス王国(Kingdom of Alkrance)

概要

 エーベルハルトの従姉である戦士、ルクレティア・メレワースが興した国です。

 峻険なザイナス山脈と、切り立った大峡谷とに挟まれた、険しい地形に立地する国家です。

 主要産業は鉱工業で、各国の食料と引き換えに鉱石や工業製品を供給しています。

 高地にあって気候も冷涼で、険しい地形と相まって、他の構成国との文化的な違い(服装など)が多く見られます。

アルクランス王国の地図

町の解説
アルクランス(Alkrance)

 ザイナス山脈の西端、大峡谷と険しい山脈との間に開けたわずかな平地に位置する城塞都市です。天然の要塞の様相を呈しており、仮に戦争が起きたとしたら、難攻不落の都市となることは間違いありません。

 主要街道から引っ込んだ場所にあるため、この町を介しての流通はほとんどありません。そのため、他の構成国の首都とは違った、静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。

 四大神や精霊信仰も盛んな場所で、城に大きな神殿が併設されています。

 国王には、神官でもあるかつての第二王女、アンナ・メレワースが就いています。

 なお、第一王女である「運命の戦士」ローザリアは、エクステラ王のライオネルのもとに嫁いでいます。

 剛直な武人シーマ・グランヴィル率いる「夕映えの騎士団」第8師団が駐在しています。

グィゼン(Guizzen)

 アルクランスの北端、エクステラ王国に接する部分にある町です。

 エクステラ王国の平坦な風景から一転して、険しい山々に張り付くように町並みが広がっています。

 「夕映えの騎士団」の主たる活動拠点の一つであり、ハイ・ダリス王国のゼルガナンドと並んで、険しい地形のもとでの訓練を行う大規模な施設があります。

 経験豊かなベテラン騎士、モーリス・ブルファン率いる第4師団が駐在しています。

ラナスデン(Lanasden)

 アルデリア共通語で、「陰側の」ラナス、「斜面」デンという意味の名前です。

 ザイナス山脈北側に多くの坑道を掘り、鉱石の採取を行っています。

 貴金属類を多く産し、外国に輸出して通貨を得ています。

 ラナスデンから山を上がったところに、巨大な竜が住むと言われています。

 その竜はとても博識ですが、邪な心をもって近づいた者は、たちまち炎で焼き尽くされるという話です。

イリアデン(Iriaden)

 アルデリア共通語で、「日なた側の」イリア、「斜面」デンという意味の名前です。

 ラナスデン同様、鉱業が盛んです。

 掘った坑道がラナスデンからの坑道とつながったという寓話があるほど、多くの採掘が行われています。

 南側斜面にあるので日当たりがよく、果樹栽培も行われています。

オルト(Olt)

 森林にひっそりと構えられた、エルフの集落です。

 人口の大半をエルフが占め、文化様式も他の町とは大きく異なります。

 石造りの建造物がなく、極力自然のままに近い形で木を用い、町の施設が作られています。

 自給自足が基本で、人々は町の周辺で農業を営んで暮らしています。

 つつましい生活ぶりですが、外部からの来訪者に対しては友好的です。

エルテス(Eltes)

 山肌に展開する、ドワーフの集落です。

 こちらはドワーフ独自の文化様式で作られた町で、山肌に洞穴を掘り、それを建物として活用しています。

 とはいっても、その様式は原始的なものではなく、精緻な彫刻を施された立派な建造物ばかりで、訪れる人々が皆、目を見張るほどだと言われています。

 鉱工業が盛んで、オルトと違って他の町との交易が盛んです。

フラグ・エイラ(Frag-ala)

 精霊信仰の拠点の一つ「火の翼」です。

 この町では、火の精霊をまつっています。

 火系精霊魔術師が多く居住しており、研究活動が熱心に行われています。

 ゼプタンツ王国との国境近くにあるため、同国との交流も盛んです。