2) 用語解説

 以下で、このゲームに出てくる基本的な用語について説明します。

用語名 解説

aDb

 RPGの専門用語の一つです。

 「特定のダイスを振った時の出目(の合計)」と同じ意味です。

 aやbには数字が入り、aは「ダイスの個数」を、Dbは「b面体のダイス」を表します。ダイスが1個の時は、aは省略されてDbと表記される場合もあります。

【このゲームで必要なダイス】

 このゲームでは、6面・8面・20面の3種類のダイスが、各2個以上必要です(これらに相当する乱数を発生させるプログラムでも代用可能です)。

【計算例】

 3D6…6面体のダイス3個分の出目の合計

 D20…20面体のダイス1個分の出目

D3

 6面体のダイスを1個振って、出目が1か2なら1、3か4なら2、5か6なら3とします。

D4

 8面体のダイスを1個振って、出目が1か2なら1、3か4なら2、5か6なら3、7か8なら4とします(4面体のダイスをお持ちでしたら、その出目をそのまま使うこともできます)。

D6

 6面体のダイスを振った出目そのものです。

D8

 8面体のダイスを振った出目そのものです。

D10

 20面体のダイスを1個振って、出目の下1桁の数字を使います。下1桁が0の場合は、0ではなく10として扱います(10面体のダイスをお持ちでしたら、その出目をそのまま使うこともできます)。

D20

 20面体のダイスを振った出目そのものです。

D100

 20面体のダイスを2個振って、それぞれの出目の下1桁の数字を使います。そして、その片方を10の位の数字とし、もう片方を1の位の数字とします。両方とも下1桁が0の場合は、0ではなく100として扱います。

 ただし、どちらの出目をどちらの位の数字にあてるかは、ダイスを振る前に決めなければなりません。

 (10面体ダイス2つでも代用できます。100面体のダイスをお持ちでしたら、その出目をそのまま使うこともできます)

kXチェック

 PCの行動の正否を判定するための方法です。

 行動の内容に応じて、そのキャラクターの適切な種類の回避値を何倍かして、D100でそれ以下の目が出たら行動は成功、それを超えた目が出たら行動は失敗、というものが基本になっています。

 (kXのkは回避値にかける倍数、Xは回避値の値そのものを意味します)

 詳細は、第2章で解説します。

NPC

 ノンプレイヤー・キャラクター(Non-player's Character)です。

 プレイヤーが演じる登場人物(PC)以外の人物を指します。

 NPCは、PCの味方や敵として登場し、マスターが演じます。

PC

 プレイヤー・キャラクター(Player's Character)です。

 プレイヤーが演じる登場人物です。

 セッションの主人公を演じることになります。

RPG

 ロールプレイング・ゲームです。

 各参加者が登場人物を演じることで進めるゲームです。

システム

 RPGを遊ぶためのルールです。

 このゲームでは、第2章の内容がこれに該当します。

 ゲームによっては「サプリメント」として、世界観などに関する設定が追加発行される場合もあります。

セッション

 英語で、辞書には「開会中であること」という意味で載っています。

 マスタープレイヤーが集まって、RPGを遊んでいる時のことをセッションと呼んでいます。

 各人が直接顔を合わせる形式の場合、1回のセッションは、短くて3時間程度、長いと複数日に渡ることがあります。

 各人がネット上でメッセージを書き込む形式の場合、1回のセッションは3か月~半年程度になるのが普通です。

ダイス

 サイコロです。RPGでは、未確定の事柄の結果を決定するために、乱数を発生させるケースが多々あります。このために、ダイスを使用するケースがほとんどです。

 よく目にする6面体ダイスのほかに、4面体~100面体といったものがあります。

パラメータ

 他のゲームでは能力値などの呼び名で用いられています。

 PCNPCは、セッション中での行動の成功・失敗を判定される場合があります。この成功・失敗を判定するための指針となるのがパラメータです。

 筋力や知力など、人間が持っているような能力を数値化しています。

 いずれも、数値が高いほどその能力が高いことを示します。

プレイヤー

(PL)

 マスターの対義語で、セッション中で主人公を演じる人を指します。

 1つのセッションに複数人いるのが普通です(プレイヤーが1人のセッションを、ソロ・セッションとも言います)。

 Playerを略して、PLとも呼ばれます。

マスター

(GM)

 プレイヤーの対義語で、主人公が活躍する舞台を整える役割を負う人を指します。物語(シナリオ)のあらすじや、主人公の周辺人物(NPC)の設定を行うのも役割の一部です。

 通常は、1つのセッションに1人です。ただし、大規模なセッションになると、サブ・マスターという補佐役を加える場合もあります。

 ゲームマスター(Game Master)の略称で、GMとも呼ばれます。